ウィーン・プレスインフォメーション2023年01月号 ウィーンの新しい美食プロジェクト
ウィーンのバーはホスピタリティの高さで知られ、高いクオリティとウィーンの真価でもある多様性を誇ります。近頃新しくオープンしたバーも、まさにそれを証明しています。Treehaus(ツリーハウス)はユニークな外観のカクテルバーで、本物の胡桃の木がカウンターから生え、花と葉で美しく覆われています。デザイン性を重視し、暗い色のフローリングが明るい色の大理石と見事なコントラストを成し、ベルベットのカバーと真鍮が心地良さを演出します。ノイバウガッセに位置するFitzcarraldo(フィツカラルド)は、アメリカの禁酒法時代にあったもぐりの酒場“スピークイージー・バー”ををモチーフにしており、飲料自販機を模した入口から入ります。内部はアールデコ調の家具と幻想的なジャングルの密林を模した壁紙が広がり、南米アマゾンの奥地が舞台の映画『フィツカラルド』からインスパイアされた店名と視覚的にリンクしています。Sputnik-Bar(スプートニク・バー)は、(入口にあるウクライナのナショナルカラーによるピースサインでも明白ですが)ロシアへのオマージュと理解されるべきではなく、1957年に打ち上げられた衛星を意味します。インテリアはアメリカのダイナーから着想を得たレトロな宇宙船を思わせます。
新しいホテル併設レストラン
ウィーンでは新規開業のホテルと同時に、ホテル併設のレストランもオープンしています。Neue Hoheit(ノイエ・ホーハイト)は高級ホテルRosewood Vienna(ローズウッド・ヴィエナ)のレストランで、2022年8月に開業しました。ルーフトップバーも備えたブラッスリーで、目線の高さにペーター教会の丸屋根があり、ウィーン中心街のパノラマを一望できます。
2022年末、リング通りの旧The Ring(ザ・リング)ホテル跡地に、ラグジュアリー・ブティック・ホテルのThe Amauris(ジ・アマウリス)がオープンします。ホテル内のRestaurant Glasswing(レストラン・グラスウィング)はスタイリッシュな高級料理がコンセプトで、シェフのアレクサンドル・シモンがウィーン料理をベースにした新作料理を生み出します。
magdas Hotel(マグダス・ホテル)は2015年に設立されたオーストリア初のソーシャル・ビジネス・ホテルで、元難民を雇用し、職業経験を積んだ彼らがウィーンで生活基盤を築く手助けをしています。もともとウィーン2区にあったマグダス・ホテル・ヴィエナ・シティは、2022年10月に3区へ移転しました。建物は1960年代に司祭の宿舎でしたが、ヴィンテージ、リサイクル、アップサイクルを多用する省資源の手法を用いてユニークなホテルへと生まれ変わりました。このコンセプトは、国際色豊かな料理とオーガニック食材を用いた特製の朝食(週末と祝日のブランチは午後3時まで)を提供するレストランmagdas Lokal(マグダス・ロカール)にも受け継がれています。
プラーター通りからプラーターシュテルンまで
プラーター通りからプラーターシュテルンに至る界隈にも、新しいレストランが登場しています。Goldener Papagei(ゴールデナー・パパガイ)は、サード・ウェーブ・コーヒーカルチャーのスタイルを取り入れたモダンなカフェと、美味しい小皿料理を提供するアペリティフ・バーが融合した場所です。
新規オープンしたPraterwirt(プラーターヴィルト)は、同じプラーター通りの少し先に自前の精肉店を持つレストランで、素晴らしいコンセプトを掲げています。オーナーはエシカルな肉の消費を重要視しており、効率の良い大量畜産ではなく、厳選された最高品質の地元産の肉を用いています。厳選された生産者から直送される肉は、自社の職人によって加工され、販売または付属のレストランで提供されます。プラーターヴィルトはまた、低温殺菌を行わないビールを提供するオーストリア初の会社でもあります。バドワイザービールはチェコ共和国から直送され、店舗で特殊なタンクに保管され、タップから注がれます。
オーガニックでサステナブル
伝統的なウィーンのベーカリーであるStröck(シュトレック)は2014年から3区でレストランStröck Feierabend(シュトレック・ファイヤーアーベント)を運営し、人気を呼んでいます。このほど、さらにもう一軒が7区にオープンしました。ブルクガッセに位置するシュトレック・ファイヤーアーベントは、アスペルンにある自社菜園で育てた野菜を含む地元のオーガニック食材を使い、サステナブルな美味を提供しています。建物はかつて金物店だった場所で、室内の美しいアーチ型天井が印象的です。
レストランC.O.P.(ツェー・オー・ペー)はもともと夏の新規開業を予定していましたが、2022年11月末にオープンしました。NENIレストランで知られるモルチョ一一家が経営しています。C.O.P.は「Collection of Produce」の略で、ハヤ・モルチョとシェフのエリハイ・ベルリナーによる共同プロジェクトです。C.O.P.はFarm-to-Table(農場から食卓へ)をモットーとし、長距離の輸送ルートを伴わない地元の食材の使用に力を入れています。
国会議事堂内で味わう美食と、ウィーン初のフードホール
2023年1月12日、ウィーンのリング通りにある国会議事堂が数年にわたる大改修を経て再オープンを迎えます。増築された最上階にはRestaurant Kelsen(レストラン・ケルゼン)がオープンし、サステナブルなオーストリア料理に注力します。また、ビストロ(夜のカクテル提供を含めて終日営業)とランチ向けセルフサービスのカフェテリアが併設されます。複数の屋外テラスからは、ウィーン中心街のパノラマが堪能できます。
2023年3月には、12区の旧馬車置き場にウィーン初のフードホールGleisgarten(グライスガルテン)がオープンします。シェフたちが腕を振るう多様なレストランのほか、カフェやブルワリー、カクテルバーが一つ屋根の下に集合します。ライブミュージック、ジャズブランチ、展覧会等、数多くのイベントも計画されています。
住所:
- Treehaus(ツリーハウス)、 Johannesgasse 14, 1010 Wien, www.treehaus.at
- Fitzcarraldo(フィツカラルド)、 Neubaugasse 38, 1070 Wien, www.fitzcarraldo-bar.com
- Sputnik Bar(スプートニク・バー)、 Börsegasse 13, 1010 Wien
- Neue Hoheit Brasserie & Bar im Rosewood Vienna(ノイエ・ホーハイト、ローズウッド・ヴィエナホテル内のブラッセリー&バー、入口はTuchlauben 4, 1010 Wien, www.rosewoodhotels.com/en/vienna/dining/neue-hoheit-brasserie
- Glasswing im Hotel The Aumauris(グラスウィング、ホテル・ジ・アウマリウス内)、Kärntner Ring 8, 1010 Wien, www.theamauris.com
- magdas Lokal im Hotel magdas Vienna City(マグダス・ロカール、マグダス・ヴィエナ・シティ・ホテル内)、 Ungargasse 38, 1030 Wien, https://magdas-hotel.at
- Goldener Papagei(ゴールデナー・パパガイ)、 Praterstraße 17, 1020 Wien, https://goldenerpapagei.at
- Praterwirt(プラーターヴィルト)、 Praterstraße 45, 1020 Wien, https://praterwirt.com
- Ströck Feierabend (シュトレック・ファイヤーアーベント)、 Burggasse 52-54, 1070 Wien, https://feierabend.stroeck.at
- C.O.P.(ツェー・オー・ペー)、 Biberstraße 8 1010 Wien, https://copvienna.at
- Kelsen im Parlament(ケルゼン、国会議事堂内)、 Dr.-Karl-Renner-Ring 3, 1010 Wien, https://kelsen.at
- Gleisgarten(グライスガルテン)、 Eichenstraße 2, 1120 Wien, www.gleisgarten.com
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