ウィーン・プレスインフォメーション 2022年6月号 2022/2023年、ウィーンの主な展覧会
2022年6月23日〜2023年1月31日:『オーシャン、コレクション、リフレクション、ジョージ・ヌク』/ 世界博物館ウィーン
世界博物館では、今年の展覧会のハイライトとしてマオリ族の芸術家ジョージ・ヌクを紹介します。柱のホールから「オセアニア」をテーマとした常設展示室までの9つの展示室で、ヌクのインスタレーション作品が展示されます。
Weltmuseum Wien(世界博物館ウィーン), Heldenplatz, 1010 Wien, www.weltmuseumwien.at
2022年9月9日〜2023年1月8日:『バスキア シンボルとサイン』 / アルベルティーナ美術館
オーストリア初となる、美術館でのジャン=ミシェル・バスキア(1960-1988)大規模回顧展。世界各地から、80点の作品を収集・展示します。1980年代にアートシーンを席巻したニューヨーカーであるバスキアは、ストリートアート、アニメや漫画、子供のお絵描き、広告からインスピレーションを受けました。
Albertina(アルベルティーナ美術館), Albertinaplatz 1, 1010 Wien, www.albertina.at
2022年9月15日〜2023年2月12日:『未見の地 グレガー・ザイラー』/ クンストハウス・ウィーン
オーストリアの写真アーティストであるグレガー・ザイラーは、鑑賞者を文明の境界域にいざないます。ザイラーは数ヶ月間、マイナス50度の北極など、過酷な状況を耐え抜きました。このような足を踏み入れることが難しい地域を撮影し、気候変動と政治的紛争の影響をテーマとした作品を制作しています。
Kunst Haus Wien(クンストハウス・ウィーン), Untere Weißgerberstraße 13, 1030 Wien, www.kunsthauswien.com
2022年9月20日〜2023年1月8日:『アイドルとライバル 競争する芸術家たち』/ ウィーン美術史博物館
ウィーン美術史博物館は、芸術家同士のライバル関係、そして過去の芸術家とのライバル関係に初めて焦点を当てます。美術史博物館が所蔵する主要作品、およびレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、アルブレヒト・デューラー、ティツィアーノ、ピーテル・パウル・ルーベンスなどの70点におよぶ(国際的な)貸与作品が展示されます。
Kunsthistorisches Museum Wien(ウィーン美術史博物館), Maria-Theresien-Platz, 1010 Wien, www.khm.at
2022年9月22日〜2023年2月26日:『描かれた動物 – mumokコレクションの(とそれ以外の)動物たち 』/ 近代美術館( mumok)
2022年、近代美術館mumokの開館60周年を記念する特別展。動物をテーマとした作品を500点近く展示し、動物が造形芸術において果たす役割を考察します。
Museum moderner Kunst Stiftung Ludwig Wien(ウィーン・ルードヴィッヒ財団近代美術館mumok), MuseumsQuartier Wien, Museumsplatz 1, 1070 Wien, www.mumok.at
2022年10月14日〜2023年2月27日:『ティラ・デュリュー 世紀の証人とその役割』/ レオポルド美術館
2022年秋、レオポルド美術館はティラ・デュリュー(1880-1971)の華やかな生涯にスポットライトを当てた大規模な展覧会を開催します。ティラ・デュリューはウィーン生まれの舞台・映画スターです。オーギュスト・ルノワール、オスカー・ココシュカ、マックス・オッペンハイマー、ロッテ・ヤコビなど数多くの芸術家のモデルとなり、当時もっとも多くの肖像画が描かれた女性として名を残しています。
Leopold Museum(レオポルド美術館), MuseumsQuartier Wien, Museumsplatz 1, 1070 Wien, www.leopoldmuseum.org
2022年10月14日〜2023年1月22日:『自由の方法 ポロック、ロスコ、ミッチェル』/ アルベルティーナ近代美術館
ニューヨーク派の抽象表現主義は1945年以降、ヨーロッパも席巻しました。アルヌルフ・ライナー、マリア・ラスニック、ギュンター・ブルス、ヘルマン・ニッチなどのオーストリアの先駆者と、ジャクソン・ポロック、マーク・ロスコ、ジョアン・ミッチェルなどのアメリカ表現主義の巨匠が、アルベルティーナ近代美術館で出会います。
Albertina modern(アルベルティーナ近代美術館), Karlsplatz 5, 1010 Wien, www.albertina.at/albertina-modern
2022年10月19日〜2023年1月15日:『ヘルムート・ニュートンの遺産』 / バンク・オーストリア・クンストフォーラム・ウィーン
カルト的人気を誇ったベルリンの写真家ヘルムート・ニュートン(1920-2004)の生誕100周年を記念して、大規模な回顧展が開催されます。これはパンデミックのために延期されていたものです。彼の創作活動の全体像を俯瞰する作品が、300点以上も展示されます。
Bank Austria Kunstforum Wien(バンク・オーストリア・クンストフォーラム・ウィーン), Freyung 8, 1010 Wien, www.kunstforumwien.at
2022年10月末以降:『ルック ザ・ハイディ・ホルテン・コレクション/ ハイディ・ホルテン・コレクション
ハイディ・ホルテン・コレクションは2022年6月に開館した美術館です。秋に開催される大規模特別展は、テーマを「女性の肖像画と女性性の観点」とし、その核心にファッションを据えます。美術館の創設者ハイディ・ゴエス=ホルテンが収集した素晴らしいオートクチュールに加え、キース・ファン・ドンゲン、アウグスト・マッケ、アンディ・ウォーホルの作品や、現代のシルヴィ・フルーリー、レーナ・ヘンケ、ビルギット・ユルゲンセン、ミシェル・パジェルなどの作品を、オーストリア人デザイナーのアルトゥール・アルベッサーの演出で展示します。
Heidi Horten Collection(ハイディ・ホルテン・コレクション), Hanuschgasse 3, 1010 Wien, www.hortencollection.com
2022年11月24日〜2023年3月26日:『ウィーンのアトリエ・バウハウス フリードル・ディケールとフランツ・ジンガー』/ ウィーン・ミュージアムMUSA
バウハウスの学生だったフリードル・ディケールとフランツ・ジンガーは、第一次大戦と第二次大戦の狭間のウィーンで、他に類を見ないスタイルの家具を発表しました。これらの家具は、ウィーンの生活様式の中でも特別な地位を占めていました。
Wien Museum MUSA,(ウィーン・ミュージアム MUSA) Felderstraße 6-8, 1010 Wien, www.wienmuseum.at
2022年12月2日〜2024年1月7日:『ベルヴェデーレ宮殿 芸術の現場としての300年』/ ベルヴェデーレ下宮
ベルヴェデーレ宮殿の上宮は、10年に及ぶ建設を経て、1723年に完成しました。2023年は、それから300周年を迎える記念の年です。権力の象徴であるベルヴェデーレ宮殿では、大がかりな饗宴が繰り広げられました。また、1955年の国家条約の調印をはじめとする現代史における重要な出来事の舞台にもなりました。その宮殿で開催される、大規模な特別展です。
Unteres Belvedere(ベルヴェデーレ下宮), Rennweg 6, 1030 Wien, www.belvedere.at
2022年12月14日〜2023年4月23日:『祝祭、表現と反乱の狭間』/ オーストリア応用美術博物館(MAK)
祝祭は、どんな形態であっても、常に芸術の題材となってきました。オーストリア応用美術博物館(MAK)は、美術、建築、デザイン、音楽分野のクリエーターが祝祭にインスパイアされて生み出した作品を展示します。
MAK – Museum für angewandte Kunst(オーストリア応用美術博物館), Stubenring 5, 1010 Wien, www.mak.at
2023年に予定されている主な展覧会
2023年2月3日〜5月29日:『ファン・ゴッホ、ロダン、マティスの影響を受けたクリムト』/ ベルヴェデーレ 下宮
「クリムト(1862〜1918)は誰からインスピレーションを受けたか?」をテーマに、アムステルダムのファン・ゴッホ美術館と共同開催する特別展。クリムトの芸術上の先駆者の痕跡を追います。約90点にもおよぶクリムトと、その芸術仲間の作品が展示され、数多くの対比が提示されます。
Unteres Belvedere(ベルヴェデーレ下宮), Rennweg 6, 1030 Wien, www.belvedere.at
2023年3月3日〜7月9日:『アレックス・カッツ クール・ペインティング』/ アルベルティーナ近代美術館
大画面、大胆な筆遣い、強烈な色彩。現代アメリカ美術を代表する芸術家の一人、アレックス・カッツの特徴です。彼の95歳の誕生日から1年後、アルベルティーナ近代美術館は、大規模な展覧会を開催します。
Albertina modern(アルベルティーナ近代美術館), Karlsplatz 5, 1010 Wien, www.albertina.at/albertina-modern
2023年3月15日〜2024年1月14日:『オンステージ 舞台としての芸術』/ 近代美術館(mumok)
「オンステージ」は、1960年代以降の芸術における劇場や舞台に関連した表現形式をテーマとしています。当時から様々な芸術形式を通して、アーティストは舞台での存在感を増してきました。
Museum moderner Kunst Stiftung Ludwig Wien(ウィーン・ルードヴィッヒ財団近代美術館mumok), MuseumsQuartier Wien, Museumsplatz 1, 1070 Wien, www.mumok.at
2023年7月中旬~9月末:『ゲオルク・バゼリッツ 100枚のドローイング』
2023年10月6日〜2024年1月28日:『ゴットフリート・ヘルンヴァイン、75歳の誕生日に』
/ アルベルティーナ美術館
アルベルティーナ美術館は、来年85歳を迎えるゲオルク・バゼリッツの作品を展示します。この特別展のために、先駆的なドローイング作品50点がバゼリッツから美術館に寄せられます。また秋には、ウィーンのハイパーリアリズムの画家ゴットフリート・ヘルンヴァインの75歳の誕生日を記念し、彼の過去20年の作品世界を紹介する特別展も予定しています。
Albertina(アルベルティーナ美術館), Albertinaplatz 1, 1010 Wien, www.albertina.at
For a printable versions of these images, please contact:
https://www.albertina.at/presse/
https://www.mumok.at/en/the-animal-within
https://www.mumok.at/en/on-stage
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